飼い主の虐待が原因か?
3歳のオスのチワワちゃんですが、急に動かなくなったとご相談を受けました。
飼い主さんが動物病院に連れて行くと背骨が変形しているのでこれのせいで腰に負担がかかり
腰を痛めて痛いので動かなくなってるといわれました。
治療も手術もできないし痛み止めの薬しか方法はないといわれたそうです。
そんな時に知り合いの紹介で私のところに相談があり、何とかならないものかと聞かれ一度
見させてもらいました。
確かに背骨は変形して歪んでいましたが、私はそれのせいでこの子が動かなくなっているの
ではないと思い原因を探しました。
原因を調べていくと、過去にこの子はあまり大切にされていなかったみたいでした。
前の飼い主が飼えないというので、この子は今の飼い主がもらってきました。
今の飼い主が悪いのではなく、前の飼い主がこの子を大切に扱っていなかったと思われます。
そのストレス(恐怖)が抜け切れず、今でもその不安があり身体も筋肉が固くなって
動きずらくなっているものだと思われます。
今のところでは大切に育ててもらっているのですが、過去のそういったことがこの子の身体の中に
まだあるのでそれが悪さをしているみたいです。
治療としてはこわばっている筋肉を優しくほぐしていき、過去の記憶を取り除き
今の飼い主さんに大丈夫、大丈夫と言ってもらい愛してもらうだけです。
治療が終わった後は、元気に歩いていました。
中々こういうパターンはありませんが、痛くなる原因は必ずあるのでそれを見つけて対処すれば
ほとんどのワンちゃんは、良くなると思っています。
レントゲンや見た目だけで判断すると大切なパート―ナーがどんどん弱っていく可能性がある
ということを飼い主さんも知っておかないと大変なことになっちゃいますよ~